ひとりクローズドサークル

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誠文堂新光社のミステリ系〇〇語辞典が面白い

最近はネット書店で電子書籍を購入することが多く、リアル書店に並べられた本と一期一会の出会いをする機会が少なくなってしまいました。

だからこそ、たまに衝撃的な出会いがあるとその思い出がいつまでも残ります。数年前にいわゆる「ジャケ買い」をして、そのままシリーズ数冊を集めた書籍があるため紹介します。

誠文堂新光社「〇〇語辞典」とは?

www.seibundo-shinkosha.net

価格千円台、フルカラーのソフトカバー単行本。食べ物、スポーツ、作家など幅広いジャンルのいわゆる「専門用語」をまとめた辞典。どの本もあ行から順に語句がずらりと並んでおり、そのうえ可愛らしいイラストも沢山あるため、眺めているだけでも飽きない。

個人的にガイド本や攻略本の類いが好きなので、今までありそうで無かった嬉しいシリーズ。

ミステリ系の〇〇語辞典

実際に購入したミステリ系辞典・3冊について。なお、ページの試し読みは各種オンライン書店にて可能です。言葉での説明には限界があるため、是非ページ全体の雰囲気を見ていただきたい。

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シャーロック・ホームズ語辞典

事件名や人物名からホームズの名言、そしてホームズにちなんだ作品のタイトル名までが並んでいます。可愛らしいタッチのイラストと、実際の挿絵タッチのイラストが要所要所で使い分けられているところも良い。付録として、ホームズの時代のロンドンの地図や、時系列に並んだホームズ解決事件すごろくが付いているのも豪華。

見どころは見開き2ページにわたるベイカー街221B(ホームズ自宅)の見取図。かなり緻密な絵で、余白全体にぎっしりと注釈がつけられています。

金田一耕助語辞典

金田一耕助語辞典のイラストはほのぼの系。ゆるいテイストの金田一耕助が可愛らしい。巻末の金田一パタパタ着せ替えも必見です。

しかし、死体の描写の残酷さに定評(?)のある金田一シリーズ。死体のイラストはほのぼの系から一転してグロテスクに描かれています。死体のイラストのみを見開き2ページに集めた「殺害カタログ」が怖すぎる。小学生の頃の自分が見たら絶対に泣いている。

個人的には、辞典内に「金田一少年の事件簿」の項目があったことがとても嬉しい。

江戸川乱歩語辞典

こちらは一転して、乱歩作品のイメージ通りの妖艶なタッチのイラストが並んでいます。明智小五郎のイラストが格好いい。前の2冊と比べ、写真も多く掲載されている気がします。

綴じ込み付録として様々なジャンルの文化人の方々(綾辻行人・有栖川有栖 両先生から小学5年女子までいる)が好きな乱歩作品ベスト3を挙げているのですが、見事にバラバラであったことが興味深い。

ミステリ系以外の○○語辞典

出版社公式サイトにて「辞典」で検索したところ、このシリーズは他にも約30冊ほどあるようです。カレー、コーヒー、チョコレート、野球、鉄道、宝塚、着物、城……ジャンルが幅広いので、誰でも1冊は心に刺さるものが見つかるかと思います。

個人的に今後購入してみたい辞典を2つ選びました。

パン語辞典

今回改めてミステリ系以外にどんな辞典が出ているのか調べたのですが、このパン語辞典、随分前に書店で気に入って眺めていた本でした。やはりこの辞典形式が物珍しかったのと、ほのぼのとしたタッチのイラストが可愛らしかったことがとても印象に残っています。このシリーズの1冊だったとは。

そして何年経っても好みが変わらないことに衝撃を受けました。今度は是非購入してゆっくり読みたい。

将棋語辞典

女流棋士の香川愛生さんが監修している将棋語辞典。「将棋の渡辺くん」を読んだりAbemaで対局の中継を見たりしてはいるものの、何となく雰囲気で覚えてしまった用語がかなりあるため、読みやすいこのシリーズで復習するのも良いかもしれない。

実物を見てみたいので、久しぶりに大型書店に行ってみようと思います。

 

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