ひとりクローズドサークル

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【台湾公演】オフィシャルツアーに外れた海外旅行初心者の、ただの旅行記【Hey!Say!JUMP】

2019年10月に行われたHey!Say!JUMPの台湾公演。

  • オフィシャルツアー落選
  • 海外渡航経験なし
  • 1人旅

として、当日を迎えるまでの内容をこちらの記事に書きました。

ためになる内容は全て書き終えたので、以下はただ初心者が狼狽えているだけの旅行記になります。

2019.10.5(土)

午前中に成田空港着。人生で一度も国外へ出たことがないため、成田空港に来ること自体が初めて。フライト予定が書かれた掲示板の大きさと行き先の多さにまず驚く。

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土曜日なので空港全体がかなり混雑しており、人混みをかき分けるようにしてWiFiルーターの受取場所まで行った。搭乗手続きをしていると、オフィシャルツアーの参加者が近くにいた(専用のタグを付けているので一目で分かる)。同じ便に乗るグループがいるらしい。

出国審査のあたりからは人の流れがスムーズだった。パスポートの写真が浅黒い仕上がりになってしまい気にしていたが、難なく通過。お前は元々そんな顔だという現実を突きつけられた。免税店を遠巻きに眺めながら出発時刻を待つ。

台湾までの所要時間は約4時間。そこまで長時間ではないが、機内食が出た。

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ハーゲンダッツ(写真中央奥)の存在感。美味しかったけれど、狭い空間でもそもそと食べるのは何だか居心地が悪い。

満腹でうとうとしている間に台北桃園空港着。ぞろぞろと飛行機を降りる。まだ異国感はない。スマホの時計が勝手に現地時間になっていて驚く。腕時計は自力で直した。入国審査は緊張したが、黒縁メガネのお兄さんに「めがねとってくださいね〜」「しもん(指紋)ないね〜てふいてね〜」と声を掛けられとても和んだ。何もやましい事はしていないが手汗が止まらない。

え?これだけ?と思うほどあっさりと手続きが終わり、異国の空港に解き放たれた。

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急に自由を手にして不安になったが、まずは地下鉄に乗りホテルを目指さなければならない。

券売機の中国語が読めるか不安だったが、何と外国語切替ボタンに「日本語」があった。今まで外国人の立場になったことが無かったのでこんなにも単純なことに衝撃を受けた。ユニバーサルデザインの有り難みを初めて噛み締めた瞬間だった。

地下鉄だが、空港近くは地上を走っている。椅子はやや硬め。閑散としていた風景が、都心部に近づくにつれて密集してくる。台北駅で乗り換え。路線ごとに雰囲気が異なるのは日本も台湾も一緒だ。

初の海外ということで背負う荷物には特に気を遣っているのだが、そもそも現地の方々のリュック率が高い。駅には盗難ではなく「邪魔になるからリュックを下ろしてね」という主旨の注意書きが多かった。ただ、注意といってもどれもとても可愛らしいデザイン。予習の段階でうすうすと感じてはいたが、台湾の「かわいい」と自分の「かわいい」の基準は似ているかもしれない。今後の出会いに期待しか湧かない。

何とか宿泊先であるホテルに到着した、というより、地下鉄出口直結の宿を選んだので迷うという概念がなかった。フロントで恐る恐るチェックイン…と声をかけると、スタッフのかたにとても上手な日本語で応答されてしまった。指差し会話シートや翻訳アプリの出番は無かった。

綺麗で広めな部屋に驚きつつ、荷物を置いて外へ。開場までまだ時間があるため、予定していた目的地を1つクリアしておくことにする。

大通り沿いを歩いていると、イケメンの旗がたくさん設置されていた。台湾にもイケメンの集団がいるんだなぁと思いながらよく見ると、知っているイケメンの集団だった。とても手厚い歓迎で嬉しい。

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裏側だったので分からなかった。

目的地「誠品書店敦南店」に到着。誠品書店は台湾のおしゃれ書店チェーンで、ここの店舗ではないが、あの代官山TSUTAYAのモデルとなったことでも有名。

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この店舗は24時間営業とのこと。入り口近くの雑誌売り場を見ると、日本で見たことのある商品がとても多く、驚いた。翻訳されたものを販売しているようだ。さすがに一般書籍は異国の雰囲気が漂っていたが、「海外文学」の棚の日本人作家コーナーには見覚えのある名前が沢山あった。現金で会計してみたものの、小銭の区別が付きにくい。無理せずクレカで良かったかもしれない。

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有栖川先生の本が台湾でも販売されていると聞いていたので、絶対に買って帰ろうと決めていた。1冊しか見つけることが出来なかったが、目的が達成できて一安心。いわゆるペーパーバックの本で、日本で発売されていたビーンズ文庫版の表紙と同じ絵だった。何度も読んでいる文章だと、中国語でも何となく読めてしまう。誠品書店のシックな紙袋がお洒落。左下は宛名を書くと郵送できる袋に入った紅茶。

さて、会場である台北アリーナへ向かう。地下鉄駅の出口の目の前で、迷う余地はない。壁に大型ビジョンが付いている、近未来的な建物。

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ここで開演前の最後の大仕事がある。台湾のチケットサイトで購入した一般販売のチケットを入場券へ引き換えなければならない。既に暗かったことと引換所が駅出口から建物を挟んで真逆の位置だったこともあり半泣きだったが、何とか引き換えが出来た。ちなみに、予約画面を印刷したものとパスポートを提示した(はず)。
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座席は後列の方ではあったが、死角などはなく見やすい会場だった。会場内で携帯電話の使用禁止(撮影以外も)、飲食禁止(コロナ前でも)、トイレがそれほど混まない(何故だろう)あたりが日本との違いだろうか。

演目としてはSUMMARY以来のサークルフライングが見られて良かった。嬉し恥ずかし、といった表情で手を繋ぐメンバーの様子がとても微笑ましかった。
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例の旗はもちろん会場にもある。

さて、終演が22:00近かったため、飲食店がほぼ空いていない。ホテルの近くのコンビニに入ってみることにした。セブンとファミマで迷ったがファミマで買い物をする。日本の店舗と見た目や品揃えがあまり変わらないが、漂う匂いの違いに異国感があった。

日本語パッケージのいちごのポッキーが美味しかった。

2019.10.6(日)

2日目、まずは地下鉄で東門駅へ。

駅出口からすぐの場所にある永康街。空港や地下鉄やライブ会場では味わうことが出来ない、レトロで異国情緒溢れる街並みを見ることができた。地元の方も多いが、日本人も多い。路上にずらりと並ぶ二輪車と、二輪車ユーザーの多さに驚いた。

目的地である雑貨店「来好」へ。下調べはしていたが、実物を見ると本当にかわいいものばかりだった。日本で30年弱生きていると大抵のものには見慣れてしまって、店頭であれも欲しい!これも欲しい!となる経験は滅多にない。童心に帰ったようでそれはそれは貴重な体験だった。

購入品。あまりにも可愛すぎて、ホテルに戻った後に並べて暫く眺めていた。

ノーマークだった向かいの店は学校の目の前にある文具・玩具店で、地元キッズもうろうろしていた。懐かしさを感じる。現地版学習帳がレトロで好みだった。使い道がないと思って購入しなかったが、1冊買っておけばよかった……。

台湾の歩行者信号には待ち時間の秒数まで付いている。せっかちな人間にはありがたい。

次に向かうは隣駅の華山1914。大小さまざまなイベントブースが並んだ公園のような施設で、敷地内にはお洒落な建物が並んでいる。

まずは金田一少年のブースへ。原作に登場する死体をオブジェ化し、これでもかというほど並べた展示内容で攻めてるなと思った。さすが12歳以下入場禁止なだけある。

恐らく等身大のはじめちゃん人形。グッズの種類は少なかったが、一通り買えて満足。

次にHey!Say!JUMPのポップアップストアへ。既に列が長く、炎天下の中で30分ほど待つ。施設内も人が多く、メンバーのパネルを撮影するだけでも大変。

ラチェスカ台湾版の看板を見られたので満足。ストアでは過去のCD・DVDに加えて台湾版のブックレット入りのラチェスカが販売されていたが、訳あってレジ列に並べなかったことだけが悔やまれる。ブックレットをお持ちで現在不要な方、メル〇リ匿名配送で出品していただければ購入します(本気)。

ホテルで暫く休んだあと、会場へ。今日は開始時間が2時間ほど早かったため、外がまだ明るい。

アンコールで歌ったUMPのイントロで、メンバー全員が何の相談もなくバレーボールの動きをしていて、あの頃(2007年秋)の習慣が染み付いているんだなと思った。

今日は終演が早かったので「天仁喫茶趣」へ。お茶料理のコースを注文。予めネットでメニュー表を見ておいたため、指差ししながらスムーズに注文できた。小籠包が食べられたので満足。

暖かいミルクティーはポットでおちょこサイズのコップに注ぐ形だった。何だかかわいい。

散歩がてら近くのドラックストアに入ってみると、日本と同じ商品が並んでいてここは日本かと錯覚しそうだった。

購入した入浴剤。説明書き部分に中国語の訳文がシールで貼り付けられているので、表面だけの写真だと現地で買ったものであることが証明できない。

ホテルの最寄駅でHey!Say!JUMPが出演していたLINEポコポコのCMが流れているらしい、と聞き探しに行ったら改札前ですぐに見つけた。4周くらい見てからホテルに戻った。ドラッグストアで購入したコアラのマーチを食べて寝た。

2019.10.7(月)

最終日は早起きをして松山空港へ向かう。その前に、コンビニに立ち寄り現地の新聞を買った。サイズや紙質は日本のものとは異なるが、公演の記事は似たような雰囲気なので面白い。

ホテルはチェックアウトまでスムーズで何一つ中国語を話すことなく終わった。今日は平日なので、地下鉄にはジャージを来た学生がちらほらといた。ジャージで登校しているようだ。

松山空港は桃園空港と比べると小規模で、チェックイン手続きに少し時間がかかった。空港内のオブジェがかわいい。

ロビーには、JUMPが台湾へ来た日に取材を受けた場所にあった大きな看板がまだあり、空いていたのでじっくり見た。

帰りもハーゲンダッツを食べつつ、無事に羽田空港へ到着した。手荷物受取のレーンの横に、大きな募金箱があった。周りの人が余った現地の小銭を入れているのを見て、上手いこと出来ているなと思った。残った僅かな台湾元を全て投じて、空港を出た。

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今回改めて振り返ってみると、人生の未経験リストに一気にチェックを入れることができたような感覚で、とても自信がついた出来事だった。ただ、何となくご飯の描写が薄いことでお気づきかとは思うが、お腹の弱い人間なので、山田涼介さんにはなるべく日本でイベント等を行ってほしいと願っている。