大阪を舞台とし、特殊詐欺の世界が描かれた映画「BAD LANDS」。
作中では、実際に1人の女性が特殊詐欺(オレオレ詐欺)に巻き込まれる様子が犯人サイドからの目線で描かれている。ターゲットに警察の見張りが付いていないかどうか、待ち合わせ場所を2回も変えて見極める様子がとても興味深かった。
最後の待ち合わせ場所として登場した、大阪・中之島のロケ地を見てきました。ちなみにジョーは登場しません。
中之島とは?
JR大阪駅からほど近い場所にある、堂島川と土佐堀川に挟まれた中洲。全長3kmほどの細長い「島」の中に、大阪市役所や日本銀行大阪支店、大企業のオフィスや高級ホテル、美術館や科学館などが密集している。
↑ 映画とは全く関係ないけれど、中之島が舞台の「鍵の掛かった男」が大好きなのでこの場を借りておすすめしたい。
ネリと教授のルート
主人公のネリが寄りかかっていた橋の欄干。
淀屋橋駅から川を渡った反対側で、奥に見える建物は大阪市役所。ターゲットである「赤いバッグのオバハン」の後を追い、ネリ(三塁コーチ)と教授(受け子)は右方向へ進む。
そのまま真っ直ぐ川沿いを進む。ネリは途中で車椅子の男性に左側から注意されるが、気がつかない。
50メートルほど進むと、左手に中之島図書館が見える。このあたりで(受け子に指示を出す)三塁コーチであるネリは中止のハンドサインを出し、そのまま左折する。
中之島図書館を通り過ぎ、目の前の道路を渡ると水晶橋がある。映画の場面の流れと全く同じ。ネリと教授は階段を登る。
向かって右側にネリ、左側に教授が立つ。ネリはこの場で高城に中止の連絡をする。
ネリの電話中に、教授は橋の下を覗き込んでいた。一体何を見ていたのだろう。
刑事たちのルート
刑事はネリ達の周囲にも居たが、川の向こう側でも張り込みをしていた。撮影場所は水上バス乗り場。とても監視が捗りそうな位置にある。
過去は水上バスがここにも停車したようだが、現在入り口は封鎖されている。
また、ある登場人物の最期のシーンも恐らくこの水上バス乗り場で撮影されている。
最後に、座り込む赤いバッグのオバハンを刑事達が労っていた場所。川に向かって降りて行く石段の途中で、奥に見える建物は大阪市中央公会堂。
おまけ
中之島での撮影には約200人のエキストラに加えて一般の通行人もいたとのこと。エキストラ200人が監督の指示で一斉に動きを止めたため、一般の方々がパニック状態になってしまったらしい。それは怖すぎる。
また、映画にはイルミネーションの電飾も映り込んでいた。
この写真は映画の撮影期間と同じ2021-22年冬のもの。毎年冬に開催されている、御堂筋から続くイルミネーションがとても綺麗です。