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【京都編】ひとり卒業旅行として、源義経ゆかりの地を巡った話・その2【鞍馬】

大学卒業間際(約10年前)に、大好きだった大河ドラマ「義経」を唐突に思い出し、源義経ゆかりの地を巡ることにした。平泉・京都・鎌倉の3か所を訪れた中で、当記事はその2【京都編】です。

詳しい経緯はこちらの記事をご覧ください↓

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※各施設等の情報はすべて2013年当時のものです。現地へ向かわれる場合は、必ず最新の情報をご確認ください。

鞍馬山

京都駅からまず叡山電車出町柳駅へ向かう。この2駅を結ぶ直通の路線がないためどこかで1回乗り換えるか、もしくは市バスで時間をかけて行くしかない。出町柳駅から鞍馬駅までは約30分。電車は景色の良い山の中をひたすら走っていく。ちなみに運が良ければ、座席が窓側を向いた展望用の車両に乗ることもできる。

鞍馬駅の駅舎。小さいながらもレトロな雰囲気がある。緑に囲まれたホームに叡山電車の車両が入線してくる様子を見るのも楽しい。

駅舎を出てすぐの位置にあった顔はめパネル。鞍馬天狗と牛若丸(義経)様がとてもかわいい。

さて、ここから数分歩くと鞍馬山の入り口に辿り着く。ここから山中にある鞍馬寺を目指すことになる。

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鞍馬山は幼少期〜青年期の源義経(牛若丸/遮那王)が修行をした地であり、この山に棲む鞍馬天狗に武術を教わったという伝説もある。そのため、鞍馬山の散策ルートの至る所に義経ゆかりの場所が存在する。こうして書くとまるでテーマパークのようだが、実際はそこそこハードな山登りである。決して舐めてかかってはいけない。

足腰に自信のないかたは、入り口から鞍馬寺付近までの山麓エリアの一部をケーブルカーでショートカットすることも可能。

川上地蔵堂

ケーブルカー乗り場を過ぎ、坂道を上り始めてすぐ見つかる川上地蔵堂。牛若丸の守り本尊(その人の一生を守る仏様)が祀られているとのこと。朱色が鮮やかな御堂。ちなみに、写真右下に写り込んでいる立て看板はチェックポイントごとに立てられ、丁寧な解説が書かれている。

義経公供養塔

牛若丸の暮らしていた東光坊跡に建てられた供養塔。ちなみに大河ドラマ「義経」の最終回終盤には、牛若丸の幻影が鞍馬山を駆け回る様子が描かれている。

鞍馬寺本殿

徒歩約30分ほどで、開けた場所に到着する。この場所が鞍馬寺。寺務所もあるのでお守りや御朱印も手に入る。また、この先は山中に入るためお手洗いも済ませておきたい。

本殿の反対側には絶景が広がる。こうして見ると、自分の足でこんなに高い所まで来たのかという驚きがある。鞍馬駅の時点で既にかなりの標高がある(約240m)ことに気がつかないからかもしれない。

さて、ここから先は山中ルートに入る。今までのコースよりも足元が険しく不安定になるので注意。

息つぎの水

牛若丸が修行中に水を飲んだ場所。綺麗な水が湧いている。山中を駆け回った牛若丸と違い、我々は歩いているだけではあるが、そろそろ疲れてきた。

背比べ石

牛若丸が平泉に向かう際、名残を惜しんで背を比べたとされる石。かなり高さの低い石で、小学校中〜高学年くらいの背丈だと思われる。こんなに小さな子がここから平泉(現在の岩手県)まで行くとは…。

僧正ヶ谷不動堂


背比べ石のあたりが登りのピークで、その後下り坂を暫く進むとこの「僧正ヶ谷」に出ます。ここで牛若丸は天狗から兵法を学んだとのこと。足腰がかなり鍛えられそう。

義経堂

不動堂の付近にある義経堂。ここに遮那王尊として平泉から帰ってきた魂が祀られているとのこと。ただ手を合わせたいだけだったのだが、ここまでかなり遠かった。

ここから先も山道が続き、暫く行くと川床で有名な貴船界隈に出られる。しかしもう限界なので来た道を戻ることにした。

注意点として、特に鞍馬寺より奥はこの写真のようにかなりハードな路面となるため、歩きやすい靴が必須となる。標高が高いため思わぬ寒さに見舞われる可能性があり、また長距離を歩くことから熱中症にも気をつける必要がある。

五条大橋

京阪電車で出町柳駅から清水五条駅へ移動。京都を東西に走る「五条通り」と南北を走る「河原町通り」が交わる河原町五条の交差点付近にある、鴨川に架かる橋が五条大橋。ここが義経と弁慶が出会った場所である。道路のど真ん中にかわいい石碑もある。ど真ん中ではあるが安全な場所なので、ゆっくり撮影もできる。写真左下の人影は石碑と「五条大橋」の標識を上手く写真に収めようと奮闘する私だが、その割にまともな写真が残っていなかった。

現在は大きな道路が橋の上を通っている。もちろん歩道もあり徒歩で渡ることも可能。ちなみに、大河ドラマ「義経」の五条大橋のシーンは桜吹雪と共に舞うような義経と弁慶の戦いが描かれており(第5回)とても美しかった。

弁慶石

三条通りのビルの合間に突然現れる「弁慶石」。弁慶がぶん投げた石だという説や、愛でた石であるという説、終いには弁慶自体が石になったという説など諸説あるようだが、はっきりとした由来は分かっていない。街角にひっそりと存在し、また夜の時間帯であったため、探すのに苦労した。

地図を見ながらでないと辿り着くのが難しいかもしれない。数年前まではすぐ隣によーじやの店舗(三条店)があり目印としてもお土産の購入にも便利だったのだが、2018年に少し離れた場所(徒歩圏内)へ移転してしまったようだ。

www.yojiya.co.jp

【おまけ】「劇場版名探偵コナン 迷宮の十字路」

この【京都編】は、「劇場版名探偵コナン 迷宮の十字路」の聖地巡礼としても併せて楽しめます。源義経をテーマに絡めつつ、京都の街の魅力と美しさが詰まった大好きな映画です。作中ではコナンと平次が五条大橋で義経と弁慶のような立ち回りをしたり(危険)、平次がバイクで鞍馬山をぶっ飛ばしたり(危険)しています。

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その3【鎌倉編】はこちら↓

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