ひとりクローズドサークル

好きなものに対する思いをひっそりと呟くブログ

【気づいたら独身のプロでした】ひとりぐらしの師匠・カマタミワさんのような自由で楽しい独身生活を送りたい【漫画】

私事ですが、大学への進学と同時に一人暮らしを始め、今年で13年目になります。元々独りが苦にならない性格であり、仕事のことで気を病むことはあっても「孤独」を感じたことはありませんでした。

そんな一人暮らし適性が高めの私が勝手に師匠として崇めているのが、イラストエッセイ「ひとりぐらしもプロの域」シリーズの作者である、イラストレーターのカマタミワさんです。

シリーズ全4冊を繰り返し読んでいます。日々の何気ないことを「面白い出来事」として捉えることのできるカマタさんの感性がとても素敵です。また、一人映画祭や大人のひとり遠足、安居酒屋ごっこなど、ひとり遊びをする様子がとても楽しそうなところも好き。

そして今年1月、タイトルを少し変えて続刊が発売されました。

「一人暮らしのプロ」から「独身のプロ」へ

本書の冒頭でカマタさんは、独身一人暮らしの良さを「『思い立ったその日に海外に行けるタイプの自由』を常に手にしていられること」としています。そしてそれはあまり理解されない考えかもしれない、と。「自由」という概念はしばしば「無責任」と混同されてしまいますが、カマタさんのいう「自由」とは「誰にも迷惑をかけない状態」なのだと思います。自由を求めているからといって、責任感がないわけではない。むしろ逆のことも多いと思います。

配偶者や子供、その他の同居家族がいる状態だと、容易に生活を投げ出すことができない。そうは言っても実際に生活を投げ出すようなことは滅多にないと思いますが、そんな心配が出てくること自体がある程度の責任感がある証拠だともいえます。「誰にも迷惑をかけない状態」という「自由」があってもいい。解釈が全く違っていたらすみません。

今回よりタイトルが「一人暮らしのプロ」から「独身のプロ」に変わったものの、カマタさんの、自宅内で起こる日常的な事件や道行く人々の様子などの何気ないことを面白く描く作風に変わりはありません。

「気づいたら独身のプロでした」感想

個人的に好きな箇所を5つ挙げました。ちなみに全ての役者がカマタさんで完結している表紙もとても好みです。

理由もなく寂しい 元気がないときの対処法

私自身が「病は気から」を地で行くタイプだと思っていたので、フィジカルの不調より先にメンタルの不調が来ている可能性を疑ったことがありませんでした。今後は身体も労っていきたい。あと、漫画内に登場する架空の独身女子(20代)が幸薄そうで心配になりました。二度と元彼を思い出すことなく幸せになってほしい。

お家温泉ごっこ

カマタさんの一人遊びの定番である「〇〇ごっこ」シリーズ。お家温泉ごっこも名湯の入浴剤を入れる所で終わらないのがカマタさん流。キャンドル型ライトは100均でも見かけたことがあるので是非取り入れたい。

外出自粛中にこんな状況に陥りました

在宅仕事に慣れているはずのカマタさんであっても、いざ外出自粛となると精神的に追い込まれてしまう、という話です。確かにあの状況で、刻々と増える感染者数を読み上げるニュースだけを見ていたら気を病んでしまう。このように少し落ち込んだ内容の中に登場する突然の虎舞竜が好きです。幸せは失わないと分からない。

壇蜜さんとお会いした時のこと

壇蜜さんのプレゼントのセンスが素敵です。鼻ちょうちんポーチについては思わず拡大(電子書籍)して確認してしまった。確かに口から出ているように見える。

↑最新の「壇蜜日記」に当書のことが書かれています。

前月の平均歩数の16倍歩いた理由

謎の哀愁を感じるキウイブラザーズ。フィギュア入りパックの取扱店を探すことによって初めての「推し活」を体験し、推しのいる生活の素晴らしさを感じるエピソードに心打たれました。ジャンルを問わず、何かを好きになると「行動範囲が劇的に広がる」という意味で人生が変わることがある。スケールの大小に関わらず素敵なことだと思います。それにしても30軒回っても出会えないキウイブラザーズ、人気が凄まじい。

【おまけ】デーコン大根さん

新刊で一番笑ったのが、新しく同居人として加わったデーコン大根(おおね)さんのエピソードです。ベッドで先に待機している姿がむっちりと描かれていてとてもセクシー。

www.felissimo.co.jp

フェリシモのブランド「YOU+MORE!」の商品、アイディアが斜め上すぎて好きです。

kamatamiwa.blog.jp

↑ ブログも楽しく拝見しています。

↑ 変な人々との出会いだけにテーマを絞ったこちらの漫画もおすすめです。