ひとりクローズドサークル

好きなものに対する思いをひっそりと呟くブログ

【2023年8月】kindle unlimited 個人的なおすすめ書籍まとめ

お盆休みに近づいていく空気感が好きです。

さて、今月も電子書籍の図書館のようなサービス「Kindle Unlimited」を愛用しています。

ここでは、サービスを利用している方が期限内に1冊でも多くの本と出会えるよう、個人的なおすすめ書籍をひたすら羅列していきます。対象書籍、探すの面倒ですからね。

なお、おすすめする書籍は2023年8月8日時点でkindle unlimitedの対象であったものを掲載しています。月の途中で突然対象外となった場合についてはご容赦ください。

kindle unlimitedとは 

Amazonの電子書籍のサブスク Kindle Unlimited。月額料金を支払うことで、対象書籍が読み放題となります。定価は月額980円ですが、かなりの頻度で「3か月99円」などの価格崩壊セールを実施している。

今月のおすすめ書籍

☆:初掲載 ★:2回目以降

本格ミステリ(10冊)

★【長編】高校生探偵・裏染天馬シリーズの第1作目。学校で殺人事件が発生し、探偵役の裏染が推理を巡らせ、終盤に読者への挑戦が入り、ラストは関係者を一堂に集めて謎解きをするという本格ミステリお決まりの展開が大好きです。体育館内のトイレに置かれた黒い傘1本から展開していくロジックも美しい。

 

★【短編集】火村英生が探偵役となる「作家アリス」シリーズの1冊で、お店にまつわる事件を集めた短編集。5編全てをおすすめしたいところだが、特に火村の下宿の近所にある古書店が舞台の「燈火堂の奇禍」は、素敵なお店・頑固な店主の独自ルール・事件の面白さ・火村とアリスと婆ちゃん、と見どころだらけである。ちなみに、骨董品店が舞台の「古物の魔」の雰囲気が好きすぎて、四天王寺の骨董市を覗いたことがある。

 

☆【長編】同じく火村英生が探偵役の「作家アリス」シリーズ長編。思いがけず閉じられてしまった集落内で起こった殺人事件。当シリーズでは珍しく、あまり好感が持てない犯人であるためか、火村との対峙シーンの緊迫感がより高まっているように感じる。また、物語の最後に、シリーズ初期からお馴染みのとある登場人物が人生の大きな転機を迎える。これには主人公のアリスと同じくらい驚いた。

 

★【短編】江神二郎が探偵役となる「学生アリス」シリーズ内で最も情緒的で美しい作品。英都大学推理小説研究会(EMC)の面々の元に、そのOBが相談を持ち掛けてきます。旧友の急病のため自宅を整理していたところ、学生時代にクラスメイトが地元の川で死体となった姿を映した写真が出てきた、と。相談者が悩みに悩んでいる一方、第三者の立場で話を聞いた、探偵役の江神さんやEMCの面々があっさりと謎を解くところも見どころ。

 

☆【短編集】ノンシリーズの短編を集めた「有栖川小説の見本市(前口上より引用)」のような作品集。個人的に好きな作品は、現代では実現不可能な大仕掛け「館の一夜」、某ドーム球場を思い出す「まぶしい名前」、『最後の1人』を巡る推理に驚かされた「こうして誰もいなくなった」。

 

★【長編】〇〇トリックの名作。綺麗に騙される。約30年前の作品であるため、主人公の描写に時代を感じる箇所もあるが、それがかえって違和感を見過ごしてしまう結果になるのかもしれない。色々な意味でグロテスクな描写が多く、人に勧めにくいことが最大の難点。

 

★【長編】シリーズ1作目。語り手である葉山くんの身の回りで発生する「日常の謎」を、先輩で探偵役である伊神さんが解く流れ。当作では学校内で広まった怪談話を解決する。伊神さんはマイペースで掴みどころのない人だが、この人に任せておけば何とかなるという根拠のない安心感があり、探偵役として◎。葉山くんのモノローグも面白い。また、柳瀬さんやミノなど、シリーズの常連キャラクターも当作から登場する。

 

★【短編集】偶然カルチャーセンターに集まった、異なる中学校に通う4人の少女たち。性格も生い立ちもバラバラである4人が講座内で起こった「日常の謎」を知恵を出し合って解決する物語。語り手が1話ごとに変わるため、4人それぞれが自分視点と他人視点で若干印象が違って見えるところも興味深い。

 

★【短編集】人の話を聞くことが上手い、という特技を活かして「聴き屋」をしている芸大生・柏木が、周囲で起こる事件に巻き込まれる物語。人畜無害な主人公である柏木に加え、飄々とした友人の川瀬、お得意様である陰気な先輩など、濃すぎるキャラクターも魅力。探偵と助手のような川瀬と柏木を色眼鏡で見ている後輩・梅ちゃんが強烈な「泥棒たちの挽歌」が好き。

 

★【短編集】レトロな撞球場「ビリヤード・ハナブサ)でアルバイトをしている大学院生の中央(あたり・あきら)が、常連客の身近で起こった殺人事件を、店で議論しながらビリヤードの技法をヒントに解決する。一見、謎を華麗に解決しそうな雰囲気のある店主の英先生(元チャンピオン)の存在自体が一番の謎かもしれない。

 

漫画・コミックエッセイ(20冊)

★「オチがすごい」文豪の作品を集めて漫画化した1冊。すべての作品の結末に意外性があるため、毎度驚かされる。タイトルしか知らなかった作品が自分好みであったり、知っている作品が綺麗な絵の漫画で読めたり(「人間椅子」が良かった)するところも嬉しい。

 

★Twitter発の漫画作品。ペットショップの売れ残りだった猫が、ある日おじさまに選ばれ「ふくまる」と名付けられる。おじさまとふくまるの1人と1匹の生活はとても癒されるが、友人や職場の同僚など、少しずつ世界が広がっていくところも面白い。

 

★幕末の侍たちが詠んだ歌とその背景を漫画化した作品。冒頭が沖田総司の辞世の句で始まるところが、歌の内容は切ないが個人的には嬉しい。時代背景もあり、寂しさや悲しさのある句が多い中、最後を締める「豊玉」こと土方歳三の恋の歌がとても和む。

 

★『金田一少年の事件簿』の作者が描くもう1つの推理マンガ。kindle unlimitedで全巻読むことができます。探偵養成学校D.D.Sの「Qクラス」のメンバーが実際の殺人事件を解決しつつ、悪の組織「冥王星」へと立ち向かっていく話。孤立無援な探偵も多い中、この作品は5人の少年少女がそれぞれの長所を生かし、短所を補いながら切磋琢磨して悪と戦うところが魅力。(テレビドラマのリュウ、とても美少年です)

 

★様々な世界観(SF風)の漫画を集めた短編集。シリアスなものからギャグまで、洗練されたストーリーが綺麗な絵と共に楽しめる、宝石箱のような一冊。「スナイパーCの赤い糸」「現代吸血鬼観察録」「君の薫る星」が好き。

 

★増補改訂版ではなく旧版が全巻対象書籍となっている。東京北部の玄関口である赤羽。ターミナル駅があり多くの人が集まるこの街、作中で描かれている2000年代後半は魔窟だったようです。その不条理さを追い求める作者の清野さんの奮闘も見どころ。

 

★「東京都北区赤羽」は清野さんがよく知る街ですが、こちらは全っっっっっ然知らない街を描いた作品。名前すら知らなかった駅で降りて、手探りでその街の様子を探っていく様子が面白い。特に栃木県のおもちゃのまち駅や茨城県の長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅など、郊外の駅は「知らない街」の不安感をより強く感じる。

 

★身近なごはんのエピソードが描かれた漫画。岩のりそばとゴボウ天の「かのや」や、タッチペンが斬新な「立ち飲み日高」、幻のファストフード「イート・ラン」など、どれも気になる。ちなみに、セブンイレブン男(続刊でも定期的に登場する)がお勧めしている海鮮お好み焼き、たまたま以前から知っていたが本当においしい。

 

★作者である杉野さんがTwitterで公開していた短い将棋漫画をまとめた本。シュールすぎて笑いを堪えるのが大変。唐突に登場するとよぴーが面白い「歩美と桂介」や、駒たちの社畜ぶりが垣間見える「対局帰りの将棋の駒たち」が好き。

 

★言わずと知れた国民的アニメ・クレヨンしんちゃん。アニメは子供向けのためマイルドになっているが、原作はかなりシュール。しんちゃんに振り回される周りの大人達が不憫すぎて、何度読んでも笑ってしまう。

 

☆コンビニ店員である松駒氏のTwitterから生まれた作品。悟りを開いている後輩・ニーチェ先生が理不尽なコンビニ業務を見事に捌いていく姿に爽快感がある。おじさんが大好物な主人公・松駒さんを始めとした、ニーチェ先生以外の店員達にも濃いキャラクターが多い。

 

★一般的な「子育てマンガ」とは何かが違う。作者の華桜さんも、長男さんも、次男さんも、それぞれが強烈なキャラクターすぎでじわじわと笑いが込み上げてくる。この本には長男さんが高校を卒業し、東京へ旅立つ姿を見送る場面まで収録されていますが、華桜さんが最後に心でささやいたお礼の言葉がとても素敵。

 

★続刊。前回の続きから、息子さん2人が東京へ就職した後の話まで描かれています。東京へ旅立った2人も、秋田で暮らす華桜さん(+夫さん)も相変わらず強烈。里帰りシーンが毎回嵐のようです。

 

★昭和40年代、函館で家族と暮らす小学生のたんぽぽちゃん。料理上手な大人たち(母・祖母・叔母)やアレンジ上手な兄に囲まれ、郷土料理を美味しく食べながら毎日を過ごす様子が微笑ましく、また北海道の食文化を垣間見ることもできる。たまに単身赴任から帰宅する父のエピソードも心温まる。

 

☆都内のバイキング形式の店をガイドした一冊。多種多様な種類の店舗が紹介されており、見ていてお腹が空いてしまう。また、青沼さん以外のメンバーは毎回入れ替わるが、編集者さんの他、『ママぽよ』に登場するご家族・ご友人も登場しており、食事の様子がとても楽しそうであるところも良い。

 

★贈りものやラッピングのアイディアが詰まった1冊。送る相手やシチュエーションを考え、その人に向けて最適なプレゼントを選ぼうとする心意気がとても素敵。作者の杉浦さんのセンスがとても好みで、本を読むたびに気になる店や食べてみたいものが増えるので困る。

 

お散歩のアイディアが50個詰まったイラストエッセイ。長年参考にしている「お散歩日記」を始め、「生活の博物館」「スーパー探検隊」「夜の散歩 旅情編」など、これから真似をしてみたい散歩道もたくさん見つかる。

 

☆こちらは日曜日を楽しく過ごすアイディアが50個。「スクラップのススメ」「コレクション写真集」「たのしい封筒作り」など『お散歩ブック』よりもインドアなネタが多いところも嬉しい。また「早起き蚤の市」や「真夏の夜のナイター」などイベント系も豊富。

 

★作者の藤沢さんとおとりよせの妖精さんが、気になるおとりよせを1品ずつ食べていくイラストエッセイ。どのページの食べ物もとても美味しそうに描かれていて、気になるお店がどんどん増えていく。銀座菊廼屋の冨貴寄やSIZUYAのあんぱん、エレファントリングのバウムクーヘンが気になった。

 

キーウィがゆるすぎる。生活感や季節感の溢れるキーウィの日常が1ページに1ネタ書かれており、思わず口元が緩んでしまう。冒頭の、キーウィが日本にやって来るエピソードの時点で心を持っていかれた。こんなにキーウィのことを考える日が来るとは思わなかった。

 

先月までのおすすめ書籍

端末について