【もろたで工藤】血の気が多すぎる西の高校生探偵・服部平次の格好良さを伝えたい【名探偵コナン】

初めて好きになった2次元のキャラクターは、服部平次でした。当時小学生だった私にとって、賢くて面白い、憧れのお兄さんだった平次。名探偵コナンのアニメがきっかけで、探偵の格好良さや推理の面白さを知り、その流れで本格ミステリが好きになりました。また、全く別の地域の生まれにも関わらず、関西弁や関西地方に妙な親近感があり、年1回は大阪に行かないと何だか落ち着かないほどです。西の高校生探偵が私の人生に与えた影響はあまりにも大きかった。

服部平次のここが好き

普段の姿と推理モードに入った姿とのギャップです。普段の平次は喜怒哀楽の表現がはっきりしており、よく喋りよく笑う愉快な3枚目。しかし、殺人事件が発生するとその様子は一変し、真剣な眼差しに変わります。普段の姿が抜けていればいるほど、謎解きシーンでの格好良さが増していく。そのオンオフの切り替えが好きです。

また、トレードマークの帽子を後ろ前に被っているときがオフ、それを表向きに被り直すとオン、とはっきりとした切り替えポイントが描かれているのも面白い。

「平次が帽子かぶり直したらスイッチオン!エンジン全開なんやねん♡」

青山剛昌「名探偵コナン」28巻FILE.7

和葉ちゃんもそう言うなら間違いない。

そして、もう1つの大きな魅力が、良くも悪くも血の気が多すぎるところです。その熱い想いがよく伝わる、個人的に好きな登場回を2つ紹介します。

「探偵甲子園」(「服部平次との3日間」より)

原作:54巻FILE.9~55巻FILE.2 アニメ:第479話

東西南北の高校生探偵が一堂に会した陸の孤島にて、スタッフの1人が鍵のかかった室内から出てこない、というお決まりの展開が発生します。ドアノブに付いた血を発見した平次はすぐさま扉に体当たりをしてこじ開け、中にいたスタッフの無事を確認します。

結果的にこの密室は推理対決の企画だったのですが、平次の行動は他の高校生探偵から非難されてしまいます。探偵ならば証拠保全を第一に考え、窓から室内を確認しスタッフが扉付近に居ないことを確かめてから慎重に扉を破るべきだ、と。

探偵ならば人命救助を第一に、などど考える間もなく体が動いた平次。確かにスタッフの死亡を前提とするならば間違った行動だったのかもしれません。しかし、我々読者はどうせ死んでるだろと思いながら読んでいますが、作中ではまだ殺人事件であるとは確定していない。服部平次という探偵は、単なる推理マシーンではなく血の通った人間です。

「失格なんかじゃないよ…」

「(工藤…)」

「平次兄ちゃん、ちょっと血の気が多いだけだって!!」

青山剛昌「名探偵コナン」54巻FILE.11

ちょっと血の気が多すぎる平次兄ちゃんですが、どんなに沢山の事件を解決し、探偵としてのキャリアを積んでいても、決して命を粗末に扱わなかった。

ただ、やはり平次は血の気が多すぎるので、本当の殺人事件が起きた際にも死体が寄りかかる窓を破って侵入し、また非難されてしまいます。たとえ無能呼ばわりされても、野蛮と言われようとも、その筋の通った熱い信念がぶれないところが好きです。

「…なあ工藤… オレ…間違うてるか?」

「いや…全然…」

青山剛昌「名探偵コナン」55巻FILE.1

工藤(コナン)もそう言うなら間違いない。

他の同世代の探偵たちと並べてみることで、長所も短所も含めた平次の人柄がよく分かる、見ごたえのある回だと思います。

「そして人魚はいなくなった」

原作:28巻FILE.6~10 アニメ:第222~224話

名作として名高いこの回。事件そのものが切なく、やりきれない読了感の作品で、おまけに犯人が姿を現すシーンの衝撃が忘れられない

「アホ!!そんなわけあるかい!!!オレは信じひんぞ!!」

「服部…不可能な物を除外していって残ったものが…たとえどんなに信じられなくても…それが真相なんだ!!」

青山剛昌「名探偵コナン」28巻FILE.9

真相に辿り着いたコナンは、尊敬するシャーロック・ホームズの名言として知られるこの言葉で平次を説得します。しかし、頭では理解していても気持ちが追い付かない平次は、証拠固めのため勢いよく山へ繰り出し、そして不注意から和葉を命の危険に晒してしまいます。良くも悪くも血の気が多すぎる。

余談ですが、平次と和葉は運命共同体なのか単なる作品上の都合なのかは分かりませんが、一緒に命の危険に晒されがちな所も見どころです。

「動いたら…殺すぞ…」

青山剛昌「名探偵コナン」28巻FILE.10

この見開き2ページが全作中で一番好き。

また、あえて引用しませんが、謎解きシーンの最後の平次の台詞も至高です。決して命を粗末に扱わないけれど、この島の人たちのように過剰に持ち上げることもしない。危機一髪の状況から生還したままの姿で放つ一言の説得力が凄まじい。

偶然ですが、2作とも平次が学ランを着用しているシーンが登場します。平次の学ラン、すごくいいよね。

【おまけ】「名探偵ヘイジ」ブックカバー

2017年4月、劇場版名探偵コナン「から紅の恋歌」公開記念として、書店で対象コミックスを購入すると「名探偵ヘイジ」のブックカバーが貰えるというとんでもない企画がありました。

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↑ こちらの5枚です。完成度が高すぎて、知らずに手に取ったら気が付かないかもしれない。カバーに書かれた説明文がすべて平次の語り口になっている遊び心が好きです。

最近はコナンの隣が安室さんばかりなので、平次のことも忘れないでほしい。

映画についても後ほど書きたいと思います。