引越しを機に、自宅の清掃業務の一部を外注することにした。床に落ちた自分の髪の毛にいちいち腹を立てているにも関わらず、掃除機を掛けるのがどうにも面倒だったからである。
業務は月・水・金の掃除機掛けと土曜日のモップ掛け。委託業者として我が家に常駐することになったのは、黒いボディのKyvol E31。
本当はル〇バが良かったが、これが己の限界だった。
自宅環境
参考までに、どのような自宅環境で使用しているかを記載します。
室内の状況
- 一人暮らし、ペットなし
- 居住面積40~50㎡、全室フローリング、床に段差なし、内階段あり
- 床に置いているものは殆どが大型家具で、小さな荷物はない
- 掃除前に自力で退かす必要がある家具は座椅子1つのみ
- 敷物はキッチンマットとバスマットのみ
掃除を外注できない箇所
- トイレの中
- 家具の隙間(テレビ台の裏など)
- 玄関と内階段
Kyvol E31を選んだ理由
Kyvolは中国メーカーのロボット掃除機です。今回は予算2万円前後での購入を検討しており、この価格帯で評判の良かったこちらのメーカーを選びました。
予算の範囲内で購入可能な機種はE20、E30、E31の3つ。
E20の主な特徴
- 吸引力2500Pa
- 高さ7cm
- 約150分稼働可能なバッテリー
- 障害物検知、落下防止、侵入禁止テープの検知
- Wi-Fi接続によるスマホアプリでの操作が可能
E30の主な特徴
- 吸引力2800Pa
- E20にマッピング機能を追加
マッピング機能により、掃除機が作業箇所を把握できるようになるため、より効率的な清掃が可能となります。
E31の主な特徴
- 吸引力3000Pa
- E30に水拭き機能を追加
ダストボックスを水を入れたモップ付きタンクに付け替えることで、水拭きが出来るようになります。
実は直前までE20を購入しようとしていたのですが、検討中にE31が数千円ほど値下げされたため、土壇場で乗り換えた経緯がありました。ポイントバック等も含めて2万円を切っていれば「買い」だと思います。何故かブラックとホワイトで価格が異なる場合もあるため注意。
Kyvol E31の仕事ぶり
ゴミの吸引
1時間ほどかけて室内すべてを清掃しています。正面部分での吸引に加え、左前方に付いたブラシの回転で端のゴミを寄せながら動いています。部屋の隅に近づいた際には、縁の部分にブラシをきちんと当てつつ、細かい部分のゴミも集めています。
あえて大きなゴミを吸わせる実験はしていないのですが、主な対象物である髪の毛やほこりはしっかりと吸引できています。清掃ルートにさえ入っていれば、この程度の大きさのごみを取りこぼすことはないようです。2日に1回の清掃でもダストボックスにはかなりの量のゴミが溜まりますが、フィルター部分も含め、ティッシュで簡単に取ることができます。また、ダストボックスの水洗いも可能です。
水拭き
ダストボックスをモップ付きのタンクに付け替えます。モップはマジックテープ止めになっており、付け替え用にモップのみも販売されています。
給水口から水を入れると、モップ部分にじわじわと水が染み込んでいき、その状態で床を動きます。タンクに大きな穴が開くなどの故障がなければ、家具を水で濡らす心配はなさそうです。また、水拭き後の床の状態も心配でしたが、通常の雑巾がけ程度でした。
アプリによる操作
本体ボタンや付属のリモコンでも最低限の操作が出来ますが、Wi-Fi接続によりアプリでのコントロールも可能となります。アプリでは曜日と時間を指定しての予約が出来るほか、清掃の記録も残るため、労働状況の監視も可能。
動作時の音
騒音レベルを計測した訳ではありませんが、平均的な掃除機程度です。早朝深夜に動かさなければ問題ないかと思います。ただ、清掃時はルートを塞ぐ扉を閉められないため、音が聞こえると気が散る場合は留守中に掃除するしかない。
また、排出音の殆どが吸引時のものであるため、水拭きの際はとても静かです。
障害物への対応
障害物は前面のバンパーで軽くぶつかることにより認識し、避けていきます。ぶつかりそうな箇所は減速している様子が見られるため、傷等の心配はないかと思います。また、大型家具であれば問題ありませんが、軽い家具は動かしてしまう場合があるためご注意ください。初回清掃時にスタンドミラーを180度回転させていたので冷や汗をかいた。
また敷物についてですが、ある程度大きく滑り止めのついているキッチンマットには器用に登り、問題なく掃除しています。滑り止めがなく軽いバスマットは引きずり回しているようで、位置がいつも動いています。
そして、個人的な不注意ですが、浴室の扉(中折れドア)をカチッと音がするまで締めずに掃除した際に扉を押し開けようとした形跡が見られたので、押して開けるタイプの扉にはご注意ください。
階段への対応
一番不安だった階段ですが、本体が浮くのを検知し段差を回避することができるため落下事故は起きていません。また、付属品として進入禁止テープが付いているため、心配な場合はそちらを併用するとより安心かと思います。このテープは段差以外の入ってほしくないエリアをガードすることが可能ですが、見栄えを気にする場合はその都度設置し直す必要があり、面倒かもしれません。
帰巣能力
充電器へ問題なく帰ってきています。一度だけ、椅子の脚にはまって動けなくなり助け出したことがありましたが、同じ過ちを繰り返すこともなく、フル充電の状態で出発さえ出来れば心配ないと思います。万が一、行方不明になった場合は、アプリの操作で鳴き声を出すことができるため、その音を頼りに探してあげてください。
また、充電器の周辺はある程度の広さが必要になります。
不満な点
お値段以上の良い働きぶりなので特筆すべき事はないのですが、強いて挙げるのなら、中国メーカー製品のため説明書やアプリ内の日本語が少々怪しい。
※2023.5.15 追記
購入から約1年経過しますが、相変わらずとても良い仕事ぶりで、現時点まで何のトラブルもありません。そろそろモップを買い足したいのですが、少々お高めなところだけが難点。